痛風の初期症状や前兆は?診察を受ける科・料金・治療期間は?
一度は耳にしたことがあるであろう病名『痛風』
かなりの激痛が走り、辛い症状だという事を耳にした事がある方も多いと思います。
他人事のように思うかもしれませんが、今や「痛風」は現代病になりつつあり、誰しもが突然発症する可能性があります。
そんな辛い痛風ですが、
初期症状や前兆は?
どのようにして発症するのか?
完治までにどのくらいかかるのか?
そもそも完治する病気なのか?
病院は何科を受診して治療するのか?
など、詳しく知らない方も多くいるのではないでしょうか?
そこで今回は、突然痛風になった場合も慌てないように痛風になった場合に受診する科や費用、どのような薬や治療が行われるのかなどをご紹介していきます。
【痛風の初期症状・前兆】
参照元URL https://www.pakutaso.com
「風が吹くだけで激痛が走るから痛風という」なんて言葉があるように、痛風になると歩けないくらいの激痛が走ります。
痛風の正式病名を『高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)』と言い、血液中の尿酸値が高い状態が続き、それが結晶化して、関節組織に沈着する事により、患部の炎症や痛みを引き起こすと言われています。
厄介なのが、夜明け前や早朝に突然何の前触れもなくやってくる「痛風発作」と呼ばれる症状で、肢や親指の付け根などにいきなり痛みが走り、2~3時間後にはその患部が熱を帯び、赤黒く腫れあがってきます。
多くの方は、この発作が起こってからようやく痛風だという事を疑い始めますが、実はその前から現れるサインがあるのです。
前兆1・つま先にピリピリとした痛みを感じる
前兆2・ぶつけた覚えが無いのに膝や足の指(主に母指)に痛みがある
前兆3・足の裏が痺れやすくなってきている
など、特に膝から下の関節に痛みや痺れを感じる傾向にあります。
さらに付け加えると、この痛みが長時間続いていたのに、急に治まり、また痛みだして…と繰り返し始めたら要注意です。
痛風になると・・・
痛風という病気は、少々厄介な部分があり、発作が起きて約24時間は激痛が続き、ひどい場合は歩くのもままならない状態になります。
ピークが過ぎると、不思議と3~4日後くらいには、特に病院に行かなくとも痛みが引いてきて、10日もすればすっかり症状が無くなってしまうのです。
しかし、これで大丈夫だと安心して放置してしまうと、徐々に短い間隔で発作を繰り返し、最悪の場合、足の変形・機能障害・尿酸塩が沈着して尿路結石(にょうろけっせき)・腎障害などの病気になる事もあります。
痛風と思われる自覚症状がある場合は、すぐに専門医の診察を受けるようにして下さい。
痛風対策にプリン体の摂取量も考えなければならないので、こちらも参考にしてみてください↓
プリン体が多い食べ物・飲み物!日常で良く摂取する事がある飲食物
【痛風になったら何科を受診すればいい?】
参照元URL https://www.pakutaso.com
痛風の症状は、関節の激痛と患部の腫れという事で、整形外科を連想する方も多いかと思います。
もちろん、整形外科でも診断・診察はしてくれますが、痛風は『代謝の病気』なので「内科」を受診するのがベストです。
痛風かも?っと思う方は「整形外科」へ
痛風だ!っと確信がある方は「内科」を受診するといいでしょう。
また、数は少ないですが、痛風専門の『痛風科』という外来がある病院もありますので、そこを受診しても良いですし、尿酸値の治療を目的とするならば『泌尿器科』でも診察は可能です。
万が一の時の為に、「内科・泌尿器科・整形外科」などの病院は把握しておくと良いです。
【痛風の治療方法とそれに掛かる費用や期間】
参照元URL https://www.photo-ac.com/
痛風の治療方法は大きく3つに分けられます。
①発作の痛みを和らげる投薬治療
まずは、発作による激痛を和らげる投薬治療が行われます。
抗炎症薬(NSAIDsやコルヒチン)などを用いて、痛みや炎症が治まるまで続けられます。
②高尿酸血症の治療
発作の症状を落ち着いたら、痛風の原因と言われる尿酸値の数値を正常に戻す投薬治療が始まります。
しかし、急激に尿酸値を下げるとさらに痛みを誘発する恐れがある為、「アロプリノール」などの尿酸産生阻害薬や、「プロベネシド」・「ベンズブロマロン」などの尿酸排泄促進薬を3ヶ月から半年の時間をかけて少量ずつ投薬していく事になります。
③適切な食事療法と管理
痛風は薬を飲んだからすぐに治るという病気ではなく、尿酸値が落ち着いた後も、再発しないように適切な食事管理や薬の服用が重要になってきます。
また、尿酸を減らす薬「ザイロリック」・「フェブリック」などや、尿酸の排せつをうながす薬「ユリノーム」・「ベネシット」などが処方されるので、症状が回復するまで服用しなければなりません。
このように、痛風の治療は短くても2~3か月、長いと2年程度の投薬や通院を続けなければならない病気です。
完治という事はほとんどなく、症状が落ち着いても、食事療法などはずっと続けなければ再発のリスクが高い病です。
しかし、早期に発見すればその分通院や投薬も短くなる事もありますので、横着せずにすぐに病院に行くようにしましょう。
治療費に関しては、長期にわたる疾患なので保険適用になり、初診料は多少高くはなりますが、それ以外の通院は3,000円~5,000円が相場となっています。
昔は40~60代くらいの男性に多く発症している傾向にありましたが、近年はグッと年齢が下がり、20代から30代の男性にも多く見られるようになってきています。
日頃の不摂生(ビールなどのアルコールや脂っこい食事)や運動不足、ストレスや水分不足など、生活習慣病の要因になっているものが痛風を引き起こす原因とも言われています。
一度発症してしまうと、長い付き合いになってしまうので、健康な食生活や適度な運動(激しいのはNG)、定期的な健康診断や人間ドックなどを心掛けましょう。
もちろん、痛風だけでなく、その他の生活習慣病の予防や発見にも繋がりますからね。
以上がシェアインフォ―メーションが紹介する「痛風の初期症状や前兆は?診察を受ける科・料金・治療期間は?」でした。
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