男性の乳がんは極めて稀!症状を疑うなら、まず女性化乳房症

「あれ...胸にしこりが...」胸にしこりや違和感を感じたとき、女性なら即座に乳がんを疑います。

 

 

メディアでは頻繁に女性の乳がんを取り上げていますし、検診も一般的になりました。

 

 

しかし、胸にしこりや痛みというトラブルが発症するのは女性だけではありません。

 

 

胸に異常を感じた経験のある男性は想像以上にたくさんいるのですが、恥ずかしいという気持ちが強く多くは言い出せずにいるといいます。

 

私がそうでしたw

 

 

大抵の場合、男性の胸にできたしこりは自然と消えてなくなるので心配はありませんが、ごく稀にに乳がんなど早急な治療が必要になるケースもあります。

 

 

では、男性の胸にできたしこりにはどのような原因が考えられるのでしょうか?

 

 


 

男性の胸にしこりができたら9割以上が「がん」ではない!(特に思春期)

初めて聞く病名かもしれませんが、実は男性の胸のトラブルで一番多いのがこの病気「女性化乳房症」です。

 

 

女性化乳房症とは、その名の通り男性の胸が女性化して膨らみ、乳がんと同じく乳房にしこりができるという特徴があります。

 

 

しこりに痛みを伴う場合、ほとんどが女性化乳房症なので、男性で乳首のしこりを気にしている方は安心してください!

(乳がんの場合、初期ではしこりに触れても痛みを伴うことはないので)

 

 

珍しい病気でなく、左右どちらか片胸にできたり、両胸にできることもある男性思春期のあるある話です。

 

 

基本的に経過観察だけで、治療する必要はありません!!!

 

 

逆に気にし過ぎて触ったりしまくると、段々大きくなっていってると感じる事もあるので、気にし過ぎは禁物ですよ!!!

 

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女性化乳房症を簡単に解説!他に考えられる病気も紹介

女性化乳房症の発症にはエストロゲンという女性ホルモンが影響します。

 

 

エストロゲンは男性にとっても重要な役割を果たしていますが、思春期は特にホルモンバランスが崩れやすく、過剰に分泌されてしまうことが乳首の肥大に影響しています。

 

 

通常半年ほどで自然に収まりますので、中学生・高校生なら特に心配せず、忘れたころには消えています!

 

 

思春期以外で女性化乳房症を発症するケースとしては以下のようなものがあります↓

 

 

何らかの病気の治療のために服用している薬の影響でホルモンバランスが崩れている。

 

または副作用として発症している。→原因になる薬を減らしたり他のものに替えれば改善されます。

 

 

 

体のどこか(おもに肝臓や腎臓)に異常があり、ホルモンバランスが崩れている。

 

 

原因不明の突発性

他の病気が潜んでいる可能性も少しながら残されています。

 

「思春期でない」・「思い当たる薬を服用していない」という場合には、外科あるいは乳腺外科を受診することをおすすめします。

 

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上記のケース以外で考えられる病気はこちら↓

 

脂肪腫

40~50代によく見られる良性の腫瘍です。

 

性別問わず発症し、しこりのできる場所も、背中・お尻と胸だけとは限りません。

 

ぽってりとしていて弾力があり、痛みがないのが特徴です。

(まれに神経付近に発症すると痛むこともあります。)

 

 

脂肪腫そのものは放置しても問題ないのですが、大きすぎて目立つようであれば手術で切除することも出来ます!

 

もししこりが5cmを超えるほど大きくなっていたり、急速に肥大していたりする場合には注意してください!!!

 

「脂肪腫」という乳腺にできる悪性腫瘍の可能性もありますので、整形外科を受診しましょう。

 

 

 

乳腺のう胞

乳頭から体外へと分泌されるはずの水分が、何らかの原因で乳管に溜まって袋状になったものをいいます。

 

男性にも女性同様「乳腺」がありますので、乳腺症やその一種である乳腺のう胞を患うことは珍しくありません。

 

 

のう胞の袋の中身はただの水ですので、一般的に治療の必要はないとされています。

 

ただし以下の場合には「がん化」の恐れがありますので、乳腺外科もしくは外科で検査を受けてください。

 

・乳頭から血の混じった分泌物がある。

・のう胞内の水分を抜いても、まだしこりがある。

・のう胞の水分を吸引してから短期間で再びのう胞が現れるなど

 

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乳がん

胸にできたしこりと聞いて真っ先に脳裏によぎるのが「乳がん」ではないでしょうか?

 

最初に言っておきますが、男性の乳がんは全体の症例数の1%にも及びません。

 

つまり乳がんの患者の99%は女性であるということです。

 

しかも1%の男性乳がん患者の大半は60~70歳の高齢者です。

 

20代~50代の男性が発症する確率は、宝くじが当たる確率と言っていいと思います。

 

 

成人男性が胸にしこりや違和感を感じた場合、そのほとんどに乳がん以外って事なので、しこりを見つけたからといって、過剰に心配する必要はありません。

 

 

注意しないといけないのは、男性の場合乳がんが見つかった時点でかなり進行しているケースが多いことです。

 

 

男性の乳がんは、まだ認知度も低く、しこりに気がづいても「まさか自分が...」と放置しがちです。

 

 

同じ進行具合のがんであれば、男女で生存率に違いがないので、発見や治療の遅れが「男性乳がん=予後不良」と言われる原因となっているのです。

 

 


 

男性に発症する乳がんの可能性1%を、高いと受け取るか低くて安心ととるかは人それぞれです。

 

 

でも、自分に「まさか」は起こらないと思い込むのはやめていただきたいのです。

 

 

ここからは私自身の体験談になりますが、昨年身内の男性がガンを発症しました。

 

 

病名は「精巣がん」。

 

 

なんと10万人に1人という稀なガンでした・・。

 

 

浴室でしこりに気づき、それから最短で近所のクリニックを受診、翌日には精巣がんとの診断が下っていました。

 

 

ネットや本でいくら調べても「精巣がんである可能性は低い」という情報ばかりで、周囲は「まさか」と高を括っていましたが、あの時の迅速な対応がなければと今でも冷や冷やします・・・。

 

 

早期発見・早期治療のおかげで簡単な切除手術で済みましたが、発見が遅れていたり恥ずかしいからと放置していたら今でも闘病生活は続いていたかもしれません。

 

 

男性の胸にできたしこりが、乳がんやその他の深刻な病気である確率は極めて低いです。

 

 

しかしゼロではありません!!!

 

 

少しでも不安要素があるなら、必ず専門医を受診すべきだと思います。

 

 

心のわだかまりが解消されるだけでも絶対に行く価値はあります!!

 

 

決して恥ずかしいことではないので家族やパートナーにも正直に相談し、ベストな対応を選んでいただきたいです。

 

 

以上がシェアインフォ―メーションが紹介する「男の乳がんかも?胸のしこりに焦る男性へ」でした。

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